Categories
ナレッジ

特定求職者雇用開発助成金 ~ 「雇用契約の自動更新」とは

特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)は「高年齢者、障害者、母子家庭の母などの就職困難者を、ハローワークや民間の職業紹介事業者などの職業紹介により、継続して雇用する労働者として雇い入れる事業主」に対して、支給される助成金です。

この助成金の支給までのプロセスには特徴があります。
それは「計画申請」のプロセスが不要だということです。
キャリアアップ助成金を始めてして、一般の助成金は「計画書の作成・提出」というプロセスが最初に必要になります。

キャリアアップ助成金の申請までのプロセス

(出所)厚生労働省作成資料

しかし、特定求職者雇用開発助成金は、計画申請は不要です。
助成金の対象となる就職困難者を採用すれば、労働局から申請書類が送られてきます。

特定求職者雇用開発助成金の申請までのプロセス

(出所)厚生労働省作成資料

先日、ある顧客からこの点について、質問を受けました。
①自動更新が支給条件とのことだが、雇用契約書はどのように直せばよいのか?
②「自動的に更新する」と雇用契約書に書いて申請したが、ハローワークから「これでは認められない」と言われた。
という質問です。

確かにこの点は良く分からないですね。
厚労省によるモデル労働条件通知書では、契約期間について3つの項目があります(下図参照)。
1 契約の更新の有無
2 契約の更新は次により判断する。
3 更新上限の有無(無・有(更新 回まで/通算契約期間 年まで))

当該の顧客は「1 契約の更新の有無」について「自動的に更新する」と書いたにも関わらず、ハローワークの担当者からは「認められない」と言われたそうです。

そうなると、「2 契約の更新は次により判断する。」と「3 更新上限の有無(無・有(更新 回まで/通算契約期間 年まで))」の欄についても何らかの対応が必要と考えられますね。

雇用契約書上の「契約期間」について、どのように記載すれば良いのかも確認できましたが、ハローワークの方からのヒアリング内容を、そのままここに書くのは憚られます。
書き方に迷われている方は、お近くの助成金に詳しい社労士に照会してみてください。
あるいは、私にお問い合わせいただければ、個別にご回答いたします。