キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、数ある助成金のなかでも最も人気のある助成金です。
人気の理由は「有期雇用の社員を正社員に転換すれば助成金を受給できる」という分かりやすさにあると思います。
例えば、業務改善助成金や働き方改革推進支援助成金などは「(設備投資等に)かかった費用の一部を助成する」という仕組みです。
しかし、キャリアアップ助成金(正社員化コース)の場合は、受給のための費用は特にかかりません。
もちろん正社員転換に伴い3%以上の賃上げは必要ですが、正社員転換後はより重い職責を担うのですから当然に必要な支出だと言えますね。
さて、キャリアアップ助成金の令和8年度の制度内容は、概算要求によると大きな変化はないようです(下図参照)。
なお、新たな加算措置として「非正規雇用労働者の情報開示加算」が新設される可能性があります。
概算要求資料によると加算金額は20万円となっています。
情報開示の具体的方法は明記されていませんが、厚労省が運営している「しょくばらぼ」への掲載などが考えられます。

(ご参考)
キャリアアップ助成金(正社員化コース)を受給するためには、「助成金の支給要件に合致するように就業規則を修正しなければならない」などのいくつかの注意点があります。
令和6年度の審査状況をみても、注意点をおろそかにしたために不支給になるケースが数多く発生していました。
そこでこのHPでは、お客様のお役にたつよう、注意点等を整理した資料をご提供しています。
ご関心のある方は下の資料をご覧になってみてください。
