先日、ある顧客企業の経営者の方から「正社員転換の際の面接記録票(下図参照)の書き方を教えてください」と依頼されて面食らいました。

以前の投稿でも書きましたが、キャリアアップ助成金の支給申請にあたり、多くの企業では「面接試験での合格」を正社員化の要件として就業規則に規定しています。
この場合は「面接試験の記録を残すことが大事」になります。
なぜ大事かというと、キャリアアップ助成金の審査にあたり、「労働局から面接記録の提出を求められることがある」からです。
面接記録が無かったり、後付けで作成したものを提出した場合には、不支給となるリスクがあります。
このような理由から、私が企業からキャリアアップ助成金のサポートを依頼された場合は、必ず上に添付した面接記録票もご提供するようにしています。
先日に頂いた照会は「(私が提供した)面接記録票の様式は分かったけど、書き方が分かりません」というものです。
最初はその質問にちょっと戸惑いましたが、良く考えると中小企業の経営者の方にとって「面接記録票の書き方が分からない」のも当然かもしれませんね。
私はある企業の人事部に5年ほど在籍した経験がありますし、その間は少なくとも1,500人以上の採用面接を行ってきました。
また、面接を行った際の記録票の書き方についても訓練を受けてきました。
そのため面接記録票を書くことについても抵抗は全くありません。
しかし、一般の中小企業の経営者の方にはそのような経験がないはずですし、ある人を正社員として登用するかどうかについても「自分なりの尺度や価値基準」を持って判断しているはずです。
そのため上に掲載したような「面接記録票という枠組み」を提示されてしまうと、「どう書けば良いのか迷ってしまう」というのも、当然だと思います。
それでも、対労働局を意識すると「一応の体裁が整った面接記録票」を用意しておいた方が良いと思います。
以下に記載例を作ってみましたので、ご参考にしていただけると幸いです。

(ご参考)
キャリアアップ助成金(正社員化コース)を受給するためには、上記したようないくつかの注意点があります。
最近は、注意点をおろそかにしたために不支給になるケースも急増しているようです。
そこで、お客様のお役にたつよう、注意点等を整理した資料を作ってみました。
ご関心のある方はご覧になってみてください。