このHPをご覧になっている方の中には、個人での資産運用を実践している方もいらっしゃると思います。
特に、近年は積立NISAやイデコなどの税制面で有利な制度が用意されていますので、そのような制度を賢く利用して、なるべく早い時期から投資を開始するのが望ましいと私も考えます。
実際に投資をする際に問題になるのは「何の資産に投資すれば良いのか?」という点ですね。
私はサラリーマン時代に公的年金や企業年金向けに資産運用のコンサルティングをしていました。
そのため、私の経歴を知っている人からは、「どの資産に投資をすれば良いのか?」とよく訊かれます。
そのような際の私の答えはいつも同じで「外国株式(世界株式)のインデックスの一択です。ただし、20年間は投資を続けてください」と言うものです。
この場ではあまり詳しくは書きませんが、外国株式(インデックス)に20年投資を続ければ、ほぼ確実に資産が増えると私は考えています。
実際、過去の実績を見てみると、外国株式は2001年~2023年の平均利回り(幾何平均)は9.0%となっています。
内外株式、国内債券の収益率の推移


国内株式は5.4%、国内債券は1.1%ですから、外国株式の優位性が際立っていますね。
もちろん「過去が良かったからといって、今後も良いかどうかは分かりません」。
しかし、私が「世界株式は長期的には確実に収益を生むだろう」と考えるのは、シンプルに「今後の国別の経済成長は予想がつかない。今は圧倒的に強いアメリカもどうなるかはわからない。しかし、世界経済全体でみると、人口が増えることにより、経済はまだまだ成長するはず」と信じるからです。
ただし、株式はリスク性資産ですから、当然のことながらリーマンショックのような大きなマイナスが発生することもあり得ます。
したがって、短期ではなく長期(できれば20年程度)の投資期間を見込むことが大事です。
そうすればリーマンショックのようなダウンサイドの事象が発生しても、長期投資の効果により回復することが可能になると私は信じます。