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コラム

離れて一人暮らしをする親が急病になった(その3)

私がこの1月に直面した親の介護問題について、2回に分けて経緯を書きました。
幸運にも介護付き有料老人ホームに空きがあったので、なんとか対応をすることができました。
今日は、この経験を振り返ってみて、私なりに考える教訓を2点ほど書いてみたいと思います。

一つ目は「包括支援センターとのコミュニケーション」の重要性です。
私のケースでも、親の介護問題の解決に関して決定的なアドバイスをしてくださったのは、包括支援センターのUさんでした。
仮に包括支援センターに相談していなければ、どうなっていたか見当もつきません。

私が包括支援センターにすぐに相談したのは、以前にセンターを訪問したことがあったからです。
母親の認知能力低下が心配だったので、2年前にセコムの「見守りサービス」を導入しました。
その際には室蘭に帰省しましたので、その機会に実家近くの包括支援センターを訪ねてみました。

相談員の方と話をしましたが、とても親切な対応をしていただき、「何かあったらご連絡ください」とも仰っていただきました。
この経験があったので、今回、母親の急病が発生した時にも躊躇なく包括支援センターに連絡をしました。

離れた場所で親が一人暮らしをしている方に対しては「親が元気なうちから、包括支援センターとコミュニケーションを持った方がよい」と強くお勧めしたいと考えています。

教訓の二つ目は「(不測事態に備えた)コンティンジェンシープランを用意しておいた方が良い」ということです。
これは私にとっての反省点でもあります。

「親を施設に入れるのは数年先」の積りでいましたので、準備は何もしていませんでした。
どのような施設があるか、施設に空きはあるか、などの情報は何も持っていませんでした。
そのため母親の急病に直面した際は、非常に狼狽えたというのが実態です。

事前に万が一の事態を想定したプラン(コンティンジェンシープラン)の作成や情報の収集を行っていたならば、ここまで苦しむこともなかったはずです。

普段はなかなかそこまで気がまわりませんが、数カ月に一度でも施設の空き状況や費用に関する最新情報を把握しておけばよかったと反省しています。